日々のこと

32年勤務した会社を早期退職した日

退職日にいただいたお花

退職する会社へ最後の出社

2020年10月30日、私は32年務めた会社に最後の出社をしました。10月中旬から有給休暇の消化で休んでいましたが、最後に朝礼で挨拶させてもらうために出社しました。

なんてスピーチしようか数日前から考えていました。会社のやり方に不満がなかったわけではないので、ちょっと辛辣なことも織り交ぜる手もあったのでしょうが、若いころ生き生きと働かせてもらった思い出がよみがえり、心からの感謝の気持ちをお話ししました。

退社にあたってのご挨拶はこんな感じ

「入社試験を受けて面接していただいたときに、女性が平等に生き生きと働いていると伺い、こんな会社で働けたらいいなあと思いました。

採用の連絡をいただいてものすごく嬉しかったです。一所懸命頑張ろうと思いました。

広告の仕事は難しくて何度もくじけそうになりました。ですがみなさんの協力のおかげでなんとか32年間務めることができました。

そんな素晴らしい仲間のいる会社ですから、これからも発展していくと信じています。

32年間私を支えてくださりありがとうございました。みなさんに会社に、感謝の気持ちでいっぱいです。どうもありがとうございました。」

だいたいこんな感じのスピーチだったと思います。素敵な花束と贈り物と社員みんなの寄せ書きをいただきました。

退社にあたっての事務処理など

総務部長と面談して年金手帳の受け取りやハローワークに届ける書類に押印したりしている時、本当にこの会社の社員ではなくなるのだとしみじみ思いました。

同世代の総務部長に「退社のご挨拶、とてもよかったよ」と言ってもらいました。社章と保険証とIDカード等を返却しました。

席にもどって、パソコンから全ての個人情報を削除しました。デスクの中などの仕事道具や書類等は引き継ぎ済みです。

社員のみなさんひとりひとりへの挨拶

社員ひとりひとりにも挨拶して回りました。社員は部長以外は全て年下です。

私は近年ずっと余裕がなかったから、ちゃんとみんなとコミュニケーションが取れていなかったなとつくづく思いました。私だけでなく、きっとみんなもいっぱいいっぱいだとは思うけど。

最後の日報

最後の日報も書きました。「ただ働いて給料をもらうだけでなく、いろんなことを教わり、たいせつな思い出を頂きました。長い間、ほんとうにありがとうございました。」そう書いているうちに、涙がこぼれてきました。こんな時、マスクは顔がほぼ隠れて便利です。

日報を書いて、会社を出ました。コロナがあるので送別会はやらずに、数人のお食事会を数日前にすませていました。

お花や贈り物が大きかったので、タクシーで帰りました。タクシーから社屋を見たら、また涙が溢れてきました。悔しいこと嬉しいこと、ほんとうにいろいろあったな、私の青春そのものだな、私の運命の会社だったなとかなりおセンチな気分に。

ここ数年は追い詰められてつらいことが多かったけれど、辞める今となっては、ありがとう、ありがとう・・・という気持ちがあふれていました。

さあ、新しい生活のスタート!

これからは、ゆったりと、景色を見ながら、楽しみながら、自分が喜ぶことを大事にする人生を歩みたいな。50代後半となると、仕事は限られてくるだろうけど、焦らずに気長にハローワークや求人情報で職を探します。

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